グラーツ投資顧問の投資情報速報

プレミアムフライデー関連銘柄

「プレミアムフライデー関連」をご存知だろうか?

政府と経済界が、消費拡大への取り組みとして「プレミアムフライデー」の構想を検討していると伝えられている。
「プレミアムフライデー」とは月末の金曜日には仕事を速やかに片付け早期に退社することで、買い物や旅行などの個人消費の喚起に繋げようとする構想だ。ここにきてこのプレミアムフライデーは現実味を帯びてきており、アベノミクス効果の停滞が囁かれるなか、プレミアムフライデーの実施に期待する声も多い。

政府(経済産業省)と経団連が手を組み「来年2月にスタート」と各メディアで報道されたこともあって、一気に注目を集めることになったプレミアムフライデーだが、その背景には、世界経済の減速や円高による国内経済の停滞がある。政府は2020年頃までに名目国内総生産(GDP)600兆円の達成を目指すが、個人消費の失速が顕著になってきている。それを打開すべく「プレミアムフライデー」が検討されているが、11月には実行計画を策定、来年2月からスタートし4月以降は毎月実施するという話も伝わってきている。月一回とはいえ、検討されている午後3時や正午に退社できることになれば、外食産業、映画や旅行、買い物などさまざまな消費行動にとって好影響が期待出来るだろう。

あくまで想定の話ともされているが、話がより現実味を帯びてきた時に事前に「注目しておきたいセクターや銘柄」を下記にピックアップした。

まず注目となってくるのは外食産業だろう。食堂、レストラン、ファーストフードやカフェを展開する企業などに加え、やはり週末に皆が足を運ぶ場所といればやはり居酒屋であろう。

 

鳥貴族<3193>
焼き鳥屋「鳥貴族」の単一ブランドを東名阪を中心に展開。全メニューを税抜き280円で提供している。2010年には177店舗だったが、毎年、新規店舗をオープンしており、現在では500店舗に迫る勢いと急速に店舗数を拡大している。各店舗の売上げが好調なことから、鳥貴族の2017年7月期における業績は、売上高、経常利益とも約25%の増加を見込んでおり、店舗数も600店舗に迫る予定である。10月28日には年初高値である2886円をつけるなど株価も堅調に推移。2015年7月高値の3180円を試す展開にも期待したい。

串カツ田中<3547>
9月14日に東証マザーズに上場。公開価格3900円に対し、9月14日につけた初値は4425円。14日には一時初の9000円を超え、高値9090円、終値8850円とも上場来高値となった。
新規IPO銘柄として短期で株価2倍を達成と大きなインパクトを見せた同社だが、2008年12月に1号店を東京・世田谷区にオープンし、2015年12月には100店舗を達成。現在の店舗数は129店と急拡大の途上にある。
同社代表である貫啓二社長は「串カツを寿司、ラーメン、天ぷらと並ぶ日本を代表する食文化に育てる」と意気込んでおり、今後のさらなる業績拡大にも期待が企業が恩恵を受けそうだ。

さらに旅行関連株にも期待がかかる。いままでは土曜出発が主流だったところ、月末に限っては金曜から旅行へと出発できることとなり、より一層の需要拡大が見込めそうだ。

 

エイチ・アイ・エス <9603>
格安航空券で先駆。個人の自由旅行に強く、海外旅行取扱高2位の同社。
当初厳しいと見られていた長崎県佐世保市にあるハウステンボスの再建を成功させるなど見せたものの、主力の旅行業の成長に鈍化の兆しが出ていた。金曜から旅行に出かけるといった新たな流れが出きてくれば、旅行業界にも明るいニュースとなるだろう。旅行関連には注目しておきたい。

また買い物にかける時間も大きく増えていくだろうことから小売り業界や百貨店にも期待したい。

 

三越伊勢丹ホールディングス<3099>
百貨店首位。08年4月の経営統合で誕生しており、旗艦店の新宿伊勢丹、日本橋三越は全国屈指の売上高を誇る。
しかし、主要百貨店では近年苦戦も見られ、昨今大きく囃された訪日外国人による爆買いも対象が宝飾・時計などの高額品から化粧品といった消耗品に移ってきており、何か起爆剤がほしいところ。
プレミアムフライデーが決まれば同社をはじめとする百貨店などは顕著に恩恵を受けそうだ。

さらに余暇にかける時間が増えることから遊園地やテーマパーク、動物園、水族館、温泉、ゴルフ場、スキー場、ビーチなどレジャー関連銘柄にも注目となってくる。

 

ラウンドワン<4680>
複合レジャー大手であり、ボウリング、ゲーム、カラオケ、時間制スポーツを関西、関東など全国展開する同社。6月に改正風俗営業法が施行となり、ゲームセンターの夜間の入店規制などが緩和された中で、追い風にもなっている中、プレミアムフライデー導入となれば、同社にとって更なる追い風が吹く展開に期待が大きい。
ほかにも遊戯施設ではイオンファンタジー<4343>、アドアーズ<4712>などにも注目しておきたい。

現在のところ、プレミアムフライデーに対する情報は伝わってきたばかりであり、今後の動向には注目が集まってくるが、もし話が具体的、現実的になってきたところに備えて今からどんな銘柄が動くかを予想しておくのもよいだろう。

無料銘柄相談

保有中の銘柄動向や対処法など
銘柄に関してのご相談はすべて
私達にお任せください
無料で診断させていただきます
03-5847-3520 ご相談はコチラから

マーケット情報

金融庁 Financial Services Agency
お客様本位の業務運営に関する基本方針
ADR FINMAC 特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
一般社団法人 日本投資顧問業協会
ページトップへ